一昔前の英国ドラマやコメディの世界へようこそ

1960-90年代の英国のドラマやコメディの独特の魅力をご紹介。ときどき英語のお話もします。

紳士と知的な美女が活躍するスパイドラマ『The Avengers』

今回ご紹介するのは1960年代にイギリスの民放局(ITV、ABC、Themes)で放映されたスパイドラマの『The Avengers』(アベンジャーズ)。全6回にわたって放映された人気シリーズで、リメイクもされているので聞き覚えがある方もいらっしゃるでしょう。

秘密諜報員(secret agent )の男性スティード(パトリック・マクニー)が、パートナーの知的で美しい女性(中でもアナーブラックマン(Cathy Gale役)、ダイアナ・リグ(Emma Peel役)、リンダ・ソーソン(Tara King役)が有名)と一緒に、様々な事件を解決します。

さっそくですが、シリーズ4-5のオープニングをご紹介します。音楽もかっこいいです。

オープニング:

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次にEma Peel初登場回をどうぞ。スティードとエマの初対面のシーン。スティードがエマのフェンシングの型に難癖をつけています。

 

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途中からカラー放送になり、彼女の服装やインテリアがどんどん美しくなりました。

スパイ活動の依頼が来た時のお決まりフレーズは「Mrs. Peel. We are needed.」。

 

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マクニーが演じるSteed(スティード)は、英国紳士のイメージそのもの(今ならかえって目立ちますけどね(^^;))。基本的には、事件が起きる or 英国の諜報組織から依頼がある->危機一髪に瀕する->戦う->解決してめでたしめでたし、みたいな流れです。

ヴィンテージカーがお好きなら、車にもご注目。ベントレーロールス・ロイス(スティード)、ロータス・エラン(エマ)などが登場します。車のことはよく分からない私も、かっこいいなー、とか、排気量でかいなあ、とか、運転ってどうやるんだろう、とか、思いながら見ていました。

 

日本ではかつて『おしゃれ㊙探偵』の名で放映されていたそうですが、日本ではあまり人気が出なかったようで、ちょっと残念。今更日本で放映されることは...ないんでしょうね(涙)。

 

ちなみに「スパイ活動」・「諜報活動」を意味する言葉として、spying の他に「espionage」(エスピオナージ)という言葉がよく使われます。espy (見つける、探し出す)というフランス語が元になっているそうです。耳で聞くとピンとこないのですが、スペルを見ると、最初のeの後ろにspiがちゃんと隠れていますね(^^)

 

本編をちょっと覗いてみたい方はこちらもどうぞ↓

 

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